SSブログ

長楽寺の大イチョウ [巨樹]

長楽寺の大イチョウ

091031
長楽寺は岐阜県中津川市の阿木(あぎ)にあります。昭和42年2月14日に岐阜県の天然記念物に指定されたイチョウの木があります。戦国時代に武田信玄軍勢によって、この寺は消失しましたが、イチョウの木は生き残りました。樹齢1100年のイチョウは目通り8.2m(地上高1.2mで測った樹木の幹の周長)、樹高28mの雄株です。この木はイチョウとしては岐阜県内で2番目に大きな木です(一番目は飛騨国分寺)。数年前に木が弱わり、地元の人が樹木医に指導を受け、肥料などを施し、2009年の今、立派な黄色の葉をつけていました。地元の人の話を伺うと、周辺の下水道工事をしたときに、根が建物の下にまで到達していることが明らかになったそうです。これを機に樹木を整備したとのことでした。「ようやく今年は元気になった」と明るく答えておられました。巨樹といえども地元の人の保護がなければ枯れてしまいます。巨樹の周囲に田圃があり、根が田圃から栄養分を取る結果大きくなることが他の木でも見られます。逆に、石垣を周囲にめぐらしたり、木から2mのところを舗装したりして、弱くなったところ台風などによって倒木する例を見てきました。
http://kz--t5.blog.so-net.ne.jp/2009-10-16
樹高と根の張り具合が同じであるという目安から、根元からの半径が根の先端と見積もると、半径28mの円を描くけば、近くの建物の下を通り抜けることになります。また、巨樹は少し傾斜地が適当らしく、水捌けも重要な生育条件となっていると思われます。これらに加えて、地元の人の愛着心とか積極的な保護・お世話が大切であることを再度知りました。
地元の方へお礼を申し上げます。

sPICT0071.jpgsPICT0069.jpgsPICT0067.jpgsPICT0077.jpgsPICT0083.jpgsPICT0088.jpgsPICT0097.jpgsPICT0101.jpgsPICT0066.jpgsPICT0104.jpg

粗製濫造の写真ですが、まだあります。
http://pht.so-net.ne.jp/photo/usuzumi/albums/171644

このイチョウの樹皮は白くなったところもあります。また、根元から子木が出ていますが、その樹皮がクラストしています。手を大きな幹にあてますと、木の精が話す声の振動が伝わってくるようです。今日も木の音を体で感じることができ、木に対して感謝の気持ちを覚えました。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

妻籠宿 光徳寺の桜虎渓山永保寺 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。