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岐阜県陶磁資料館 [陶磁]

時代が求める彩色

陶磁器をみること60年、といっても何の分別もないからどうでも良い年月になる。
小さい頃、登り窯が近所にあり、沢山の赤松をトラックが運んできたり、
一発で薪を立て裂きにする技を見せ付けられたり、
轆轤で湯飲みを作り上げるのだが、ほとんど見た目に同じものを作る技術と
一筆で決める上絵の腕に、1時間ほど見ていたのを思い出す。

陶磁資料館は古瀬戸、黄瀬戸・瀬戸黒・志野、織部と順に歴史が陳列してある。
古いものは破片が多いが、専ら実用的なものが多く、シンプルである。
色は自然な感じがするが、地味で、モノによっては稚拙なものがある。

だんだん時代が下がると、デザインも技法も洗練されてくる。
鼠志野をみていると、質実な中にちょっとした派手さが見える気がする。
織部になると、はっきりと芸術性を認める。
生活の余裕が高度な文化を滲み出さざるをえない。

小さいときに、陶工職人ともっと話しをして、いろいろ教えてもらって置けばよかった、
と資料館を後にするときに思い起こした。

多治見の町にある骨董品屋で抹茶茶碗を500円で買った。
次に日に、山掛けの鉄火丼をそれを使って食べた。
口広であったので、違和感はなかった。

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蕎麦道楽 [食]

shimawari.jpg

感覚まで至らない表現の稚拙さ。

蕎麦一つを取っても味わいは奥深い。
蕎麦は噛むほど甘い味と香りが顔から抜ける。

蕎麦屋のランキングをネットで調べると実に馬鹿げている。
「おいしい」なる感想に、私は「結構でした」と添えましょうか?!

酷いのはまだあります。
こんなもので、統計を取る馬鹿げたグルメ案内が横行しています。

私からこんな質問をしましょう。
今食べた蕎麦が何十番目か言って下さい と。

丹精込めて蕎麦を挽き、
温度と湿度を気にしながら打ち、
湯の温度と蕎麦を潜らす時間を気にしている
職人の気持ちを汲んでください。(私は職人ではありません)

でも、駄目なものは駄目と言いますよ。
感覚はその域を超えていますから、お互いに分かりあえます。
叱られたこともあります。

参考になれば
http://www.jaist.ac.jp/ms/labs/ttl/KT/shoku/soba.html

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中曽根の権現桜
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